ちょうど一年前の昨年12月、職場に毎週来る業者の方・通称Cさんと徐々に世間話をするぐらいに親しくなったある日、Cさんが推しバンドのライブに行ってきたんですよ〜という話になり、ヲタクなら一度は経験のあるあの質問をCさんにぶつけた。
「なんてバンドですか?」
わかる、ここで知らなーいとか言われたり苦笑いされると全部興醒めになって心に一枚シールドを装備してしまうやつ〜
わたしならここで馬鹿正直には答えられない、これを書いている今思えばそうなのになんで聞いたんだろうな、
Cさんは数秒押し黙った。
そこでわたしはあっこれはまずい、せっかく仲良くなってきたのにシールドを張られるのは嫌かも、と思って「わたしはジャンルを問わずデカくて早くてうるせぇのが好きです!!!」と間を繋いだら、またその数秒後に控えめな声でバンド名を教えてくれた。
き、聞いたことある〜!!!よかった完全に初耳じゃなくて〜!!!
「名前は聞いたことあります!曲はちゃんと聞いたことないのでよければ今度はおすすめの曲を教えてくださ〜い!」とCさんを職場から見送った、後、その当日だか次の日だかの結構なスピード感で、おすすめの曲のタイトルだけ書いてあるメモを渡された。
おすすめの曲たちは普段あまりわたしが聞いてこなかった系統だったものの、新鮮で格好良かったので一曲ずつの感想文をしたため渡したところ更なるタイトル一覧メモを握らせられて、ジャンルが違えどヲタクってやること同じなんだな〜!と思ってウケた(出た!なんにでもウケる女)
今年3月、Cさんが職場に乗り込んできて
「明日のライブ、同行者が行けなくなったんだけどしかくこさんよかったらどう?」とお声がけいただき、急遽お邪魔することに
おすすめいただいたバンドのボーカルの方の……………ここまで書いて気付いたのですが伏せる理由も別になかったので名前出します(今?)
lynch.の葉月さんのソロ公演にお邪魔することになりました。
学生時代ライブハウスに足を運び、下手で頭を前後に振っていたとはいえ、「あ、この界隈の皆さんは髪の毛を結ばず横に振るんや…」と恐怖に震えたのと、Cさんは後方恋人ヅラタイプのヲタクだったので、前の方でお嬢さん方が髪の毛を振り乱してる中、一番後ろの壁に背中をくっつけ、不動明王の如く真っ直ぐステージを見つめてて本当にいろんなヲタクがいるな〜と思った。
ライブそのものの感想を非常に格好良かった、の一言で片付けるのは味気なさすぎるので思い出せる限り言語化していくとまず、【"カリスマ"という言葉の擬人化】が出てくる。
エロ的な色気ましましだけどそれは人間のそれというより妖獣みたい空想上の生き物が発するそれ みたいな
一般的に思い描く神様の神々しさとはちょっと違う、どこか遠くの、夜しかない国で信仰されてる神様みたいな、その神様に対しての畏怖、かつそれを受け止めた神様は茶目っ気まじりに口角を上げる、みたいな
赤い照明がよくお似合いで、ライブハウスのステージの高さも相まって、凄まじいカリスマ性だった。
が、MCは軽やかなノリのお喋りお兄さんでそりゃ民も魅了されて信仰するわな…と謎の納得感があったことを覚えている。
その日以降、Cさんと音楽の話をちょくちょくするようになり、ある日の夜教えてもらったバンドの曲のイントロでわたしは布団の中で声が出た。
Suspended 4th(通称:サスフォー)の97.9Hzである。
す、好き〜!!!ベースゴリゴリで格好良〜!!!
曲自体の強さも好み!格好良い!
他の曲を漁りながら寝落ちて、翌朝通勤時にプレイリストに数曲追加した
そして6月、サスフォーが来ることをライブの数日前に知り、急いでチケットを取り、仕事終わり、開演に間に合うかギリギリになりながらもライブハウスへ駆け込んだ。
対バンツアーだったので、軽〜くお相手の予習もしていったのだが結構好みでわくわくだった、なんかこの感じも懐かしくて楽し〜!むぅさんの音生で浴びたら爆上がっちゃうな〜!とウキウキしていたら、思わぬ角度からサスフォーを喰らうことになる。
ギタリストのお兄さんが眼鏡だったのだ。
わたしのブログやツイートを見たことある人はご存知かもしれないが、わたしは眼鏡をかけている男性のことが好きでして……それはそれは…好きでして………えぇ…狂おしく好きでして…………
最初数曲信じられなくて固まり、眼鏡を確信してからも固まり、弾きながらフロアに背面ダイブしてる姿を観て固まり、一緒に行ったCさんが終演後に「あのギタリストのこと絶対好きだと思った〜」って言ってきてほ〜んとにそうでしたと声高らかに笑った
めちゃくちゃ格好良かったからまた観に行きたいな〜 Vanessaめっちゃ好きだから次は拝めますように(言霊)
サスフォーの熱冷めやらぬまま今度はバンド・lynch.の方を観に行くことになり、Cさんがお持ちのBlu-rayで予習会を開いてくださった のですが そこで
激めろギタリスト、悠介さんに気づいてしまった
そう そうだ アタイ ディレイに抗えないんじゃん…じゃん………!!!
9mm生まれ時雨育ち マイナーコードは大体友達、好きに決まってるんですよね〜〜〜〜
淡々とクールに弾きながらも華麗にステップ踏んでるところ、爆萌え!
熱狂のライブハウスの中で、ひんやり…氷…うーんちょっと違うか、低温というか、わたしはこういう時のあの冷静さを表せる言葉を見つけられていないんだけど、そういうところが、たまらなくなってしまった
悠介さんのディレイ喰らうと下唇噛み締めて両手を合わせて祈るしかできなくなる 何を祈ってるのかはわかんないけど
そんなわけでBlu-rayを見たその数時間後に本物を拝むという推すまでの最短ルートまっしぐらフラグが立ちました()
久しぶりに行ったライブハウスの一番後ろ、PA卓前。かつて母と2人でライブハウスに通ってた頃の母の定位置。
母はこんな感じでステージを見てたのか〜と思ったりして、初めてのlynch.への緊張と同時にちょっと懐かしいというか切ないというか、多分世間でいうとこのエモとかノスタルジーみたいな、そんな気持ちにもなった。
が、始まった途端音デカ!強!かっこよ!やっぱり前方で左右に頭を振るお嬢さん方とかお兄さん方がいてアッハッハ怖〜みたいな感じでエモを吹っ飛ばされた。
事前に音源で聴いてて好きだな〜と思ってた曲が始まった時、世界が全部止まって、でも鮮やかに動き出したみたいな感覚になって
やっぱりこの瞬間って何度食らっても好きでこの味わいが好きだなと今になって文字にできるけど、あの時のわたしは手を合わせて口を覆ってただただ悠介さんを見るしかできなかった…
推し、とするのも烏滸がましいが好きなギタリストだな〜もっと聴いたり見て知りたいな〜とほくほくしながら帰路に着いた。
時を経て11月、またしても Cさんに、葉月さんのソロ公演にお誘いいただいた。
今回はアルバムツアーのため、リリース(というか葉月さんは非常に太っ腹なのでリリース前から全曲視聴などを繰り出してきて、ヲタクをワクワクさせるのがうますぎてアルバムが出るよのお知らせの日)から当日まで音源を聴き込みウキウキでお邪魔してきた!
た、楽しかった………
アルバムの中で1番好きなQUEENが始まった、とわかった瞬間のあの感覚、久しぶりに記憶を白く奪われた感じ
両手挙げて飛び跳ねてめちゃくちゃ嬉しくて楽しかったのに肝心の記憶がすっぽ抜けている
もったいないけど、興奮して記憶無くすやつって好きすぎるが故らしいから納得でもあるというか
MOONLIGHT SLAVEも超超超良くて…超良かった…
照明ド天才!!!イメージでいうと紺色とか紫色の雲がかった星空の中にぼんやり月明かり、みたいな感じで、わたしのバイブスはブチ上がってるのにじわじわ色気で炙り殺されてく感があり、それぐらいしか記憶がないです()
あとHEROIN(E)のサビの時の葉月さんのえもいわれぬ神様感がほんと〜〜〜に好きすぎる 絶対勝てない圧倒的強さと美しさでたまらん
てかごめん七夕乃雷もやっぱ原点で好きなんだよね 好きです イントロ聞くと嬉しくなってしまいます(我慢できずに語るオタク人格)
3月の初回はやはり"はじめて"のインパクトが大きくて圧倒されたが,今回は"すき"とか"たのしい"が大きくて、3月の時点でもまた行きたい!とは思ってたけど、より明確にまた行きたいな〜!と思った!
MC中に今回のツアーのおかわりツアーをやりたい的なお話があって、上記4曲がかなり好きなわたしとしては本当におかわりさせてくれ〜〜〜!といった感じなので……葉月さん…おかわり待ってますね…………
ライブの翌日のサイン会もCさんにお誘いいただき、手汗をびちゃびちゃにしながら並んで葉月さんにサインをいただいた
緊張してろくすっぽ目も合わせられなかったし挙動がキモかった可能性が非常に高いけど、葉月さんはかなり美しくかなり優しかった……ステージ用のメイクのゴテ強美人神(うつくしん)の葉月さんの次の日にモノホンの美人はナチュラルでも美人なんやな…と知らしめられ、肌色どんぴしゃのセミマットファンデを塗られてるのが窺えて「ファンデ選びうますぎやろ………」と急に現実味のある感想を抱いた。
サイン会終了後、お蕎麦を啜りながら感想を語らっていた時にCさんから「や〜一年かけてしかくこさんを各現場に連れて行って、最終的にサイン会に連れてって葉月さんをマンツーマンで浴びせることで、わたしの推しをしかくこさんに推す活動:略して"推し活"のフィナーレなんだよね〜」と言われ、まんまと推され葉月さんを浴びせられしわたしは笑うしかなかった
なんというか、過去の自分との答え合わせをしてる気持ちになる
しかも、正解でしかない答え合わせ
最近はお笑い然りバンド然り、ずっとそうで、新しいものに出会いながらもそれは過去の自分との答え合わせで、仰々しく運命!とかではないかもだけどわたしの毎日にちょっとずつ今までなかった色が増えてくみたいな
あと誰かとライブハウスに行って感想喋りながら帰るってこんな楽しかったっけな〜みたいなのも久々に味わって、いいなーと思った。
昨年の夏、ナイチンゲールダンスを好きかも!とハマりかけてた時に1人でも大丈夫と思ったけど、誰かと観るのもやっぱり楽しいしみんな違ってみんな良いよね どんな形でも楽しくしていたいね
エンターテイメントってサイコー!
(この記事だらだら書き進めてたら、1月発売TVガイドpersonさんの丸山さん表紙号のキャッチコピーが「絶対!Entertain You!!」で運命感じました)(余談すぎ)
過去に好きになったもの、今好きなもの、新しく出会ったもの、みんなわたしを つくる ささえる こうせいする いじする 愛おしい"好き"達よ
これからもどうぞよろしくね