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Fall In Love With You

LIKE or LOVE? その答えを 聞かせて

1206 馬鹿じゃないの、話



KAT-TUNの田口くんが来春にグループを脱退、事務所も退所。

びっくりした。発表された番組を見ていた訳じゃなくて、Twitterで情報を知ったのだが、とてもとてもびっくりした。人気があるグループでもそんなことありえるんだ、と思った。


田口くんを担当してる方々の悲しみや痛みは計り知れないし、亀梨くんや上田くんや中丸くんの気持ちだって想像するだけで胸が痛くなる。

何より田口くんの気持ちは、一体……。




話は変わるがわたしは今まで(今もだけど)お笑いヲタクをしてきて、結構な頻度で好きになった芸人さんが解散してる。売れなくて、生活ができなくて、日の目を浴びなくて、実家に帰らなくてはいけなくて、相方とすれ違って、熱が冷めて。たくさんの理由で解散する。解散してもそれぞれ芸人という仕事を続けてくれる人もいれば、舞台の上、東京や大阪という街から立ち去る人もいる。「解散します」「引退します」と言って、解散ライブを開催してくれるのはほんとに、ごく稀な優しいケースだ。名も知られない若手なんかはTwitterで報告して終わり。ラストライブすらノルマを課せられ手売りや取り置き。それがわたしの知ってる現状で、わたしの好きな人たちの現状だ。現状を知っていながらも、地方に住むわたしは頻繁にライブを観に行ける訳じゃないので、ひたすら宣伝行為をする他なくて、無力だなぁと思う。何組も面白い漫才師が解散したし、芸人を辞めた。それを見てきた。面白いのに報われないのか、頑張ってたのに諦めてしまうのか、何も言わないで故郷へ帰るのか。悔しかった。毎度悔しい。

ジャニーズのアイドルと売れてない芸人さんとでは話が違う。世界が違う。分かっている。でも、でも、


一度舞台に立ったなら、あなたが舞台に立ったなら、名乗ったその瞬間から、必ずあなたを観た人がいて、記憶に留めた人がいて、少なからず何かしらの影響を与えてるということを忘れないでほしい。


と伝えたい。

伝えたところでどうにかなるわけじゃないのだけれど、その覚悟って舞台に立つ上で必要なんじゃないかなぁと思う。誰かしらの何かしらに影響を与えるって大きなことだと思う。

よく「過去と他人は変えられないけど、未来と自分は変えられる」なんて言うけれど、卑下と卑屈に頼りきったコミュニケーションの方法しかしらない自己嫌悪の塊のわたしは、自分を変えることができなくて、でも舞台の上の人のおかげで変わろうとか生きようとか頑張ろうとか思えるので、少なくともわたしが観てきた聴いてきた舞台の人たちはわたしに影響を与えてくれて、ほんの少しでも(あるいはとても大規模に)わたしを変えてくれたので、舞台から去ってもわたしは(許すとか許せないとかの話はまた別として、であるが)その人たちが好きだしその人たちに感謝している。

うーん、ほんとはわたしが、ファンが、諦めてないのに勝手に諦めないでほしいしずっと舞台にいてほしいし追いかけたいしどうにか何らか感謝や思いを伝えることもしたいけれど、わたしに影響を与えてくれた素敵で好きなその人たちの『選択』まで否定してしまったら、わたしのその人らへの『好き』が偽りになってしまうんじゃないかとも思ってしまう。事情があってその選択に至った訳なんだから。どれだけ時間がかかっても受け入れなければいけない。…未だに受け入れられないことの方が多いのだけれど。


この記事を書いていたら、かれこれ6年7年くらい好きな芸人さんの年内解散が発表された。

彼らはストイックで面白くて誠実で華もあるのにチャンスに恵まれない12年目のコンビで、解散後も各々芸人は続けるとのことなので多分、互いにすれ違いが生じたのだろう。

わたしは彼らが特別にめちゃくちゃにすごく好きと胸を張るつもりはないけれど、長らく好きで、やっぱり日の目を浴びて欲しかったし何度か生で観て面白かった記憶が蘇って、あの2人で漫才してるのが観れなくなるのかと思うと泣きそうである。否、泣いている。


事情があるのも分かっている。願って祈ることと声を上げることしかないのも分かっている。お金を落とすしかなくて、お金を落としてもどうすることもできないことも分かっている。

キラキラの舞台のアイドルと、幅がありすぎる舞台の芸人さんと、違うことだって分かっているけど、どうしても書きたかった。書き留めておきたかった。


この記事を書いていて少し気持ちが整理できた。

わたしはわたしに元気や幸せをくれる『好き』を好きだと言いたいし追いかけたいし続いてほしい。でもその『好き』が元気や幸せじゃないのは嫌だ。『好き』の元気や幸せを願いたい。けれど、願いたいしきっと願うけど、許すとか許せないとかはまた別の話で、ずっと葛藤するであろう。


この記事のタイトルは、芸人さんの解散を知った時にいつも口から出る言葉だ。何が、かは分からないけど「馬鹿じゃないの」を繰り返す。泣きながら、呆然としながら。それはその芸人さんに向かっての言葉でもあるし、何もできない自分に対しての言葉でもあるし、ひどい話その芸人さんが報われない世の中への言葉でもある。


田口くんの話から随分逸れてしまった気もするが、何も知らなくて何もできないわたしに唯一できることは春まで田口くんがアイドル「KAT-TUN」として元気に幸せに過ごせるよう祈ることと、春からの田口くんが元気に幸せに過ごせるよう祈ることしかない。許すとか許せないとかはまた別の話で。未来がどうなってるかやその選択が正しいか否かもまた別の話で。目を逸らすでなく、時間が経ってゆっくりゆっくり受け入れてくしかないような、そんな話(?)でした。